栄養指導・運動療法

栄養指導

非常に多くの疾患において食事は時には薬以上の治療効果をあげることがあります。特に糖尿病においては食事療法は極めて重要であり、心臓血管系や腎臓に合併症が出現した場合は適切な食事療法を行なえるか否かが直接生命予後に影響をおよぼします。このような観点から当院における栄養指導は最重点課題のひとつであり、連日多数の患者さんやご家族が管理栄養士による指導を受けておられます。

運動療法

活動的で豊かな日常生活を送るための一つの条件は身体能力を維持、向上させることにありますが、持久力・筋力・平衡感覚・瞬発力など、あらゆる身体能力が年齢とともに低下してしまいます。この低下遅くする手段は習慣的、継続的に運動を行うことしかありません。

 一方、運動は当院が重視している生活習慣病の予防、治療に非常に重要な役割を果たしていることはすでによく知られています。すなわち適切にプログラムされた運動は糖尿病の予防・治療に役立ち、心臓の機能を維持・向上させ、脂質代謝を改善し、血圧に好影響を与え、精神的には爽快感、達成感などが鬱的気分を改善させ、日常生活の質(QOL)を向上させることが立証されており、それが生き甲斐のある活動的な日常生活につながります。

運動療法教室

当院では、日本体育協会公認スポーツ医による個々の患者さんに適した運動処方に基き、健康運動指導士、実践運動指導士の指導の下、週3回程度の運動療法教室を開催しております。
 教室はストレッチングに始まり、使用する運動機器としてはトレッドミル3台、バイシクルエルゴメーター6台、ステアリングマシン1台、ボートローイングマシン1台などであり、これらを組み合わせて個人の目的、病状に合わせた運動を行います。
 運動を継続するためにもっとも重要なことは、運動を楽しく行うことができることなのですが、当院の教室は一回の参加者数が10人前後と少なく、指導者の温かい人柄も手伝って、笑いの絶えない、和気あいあいとした雰囲気の中で行われているので、初めて参加される患者さんも一日で溶け込んで、心から楽しみながら長く継続しておられます。